がん患者や家族、医療関係者を支援する四国がんセンター(愛媛県松山市南梅本町)の患者・家族総合支援センター「暖だん」が25日、オープンした。谷水正人センター長は「患者から地域の医療関係者まで総合的に1カ所で対応できる施設は全国初の試み。患者目線に立ち、多様化するニーズに応えたい」と利用を呼び掛けている。 鉄筋コンクリート3階建ての同センターは総工費約1億8000万円で、延べ床面積は約700平方メートル。看護師やソーシャルワーカーなど6人の専従スタッフを配置している。 市民に開放する2階はインテリアの専門家も携わり、照明や内装にこだわった温かな雰囲気。常設のサロンや約500冊の図書や情報検索コーナー、ウイッグ(かつら)やマンマ製品(乳がん患者用の下着)の展示室がある。3階は医療者向けで、ミーティングルームを備える。 開館時間は平日午前9時~午後4時で、誰でも無料で使える。今後、利用時間の延長や土曜日曜の開館も検討する予定。
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