紙のまち愛媛県四国中央市の伝統、紙幣の原料にもなるミツマタの加工作業が4日、同市新宮町上山の石川正文さん(67)方であった。生産者が減少の一途をたどる中、ミツマタを蒸す白い湯気が降霜の山間部に立ち上った。 石川さんは午前3時ごろから作業を開始。長さ約1.5~2メートルのミツマタを木製の甑(こしき)をかぶせた大釜で2~4時間かけて蒸し上げた。地元住民らとともに軟らかくなった皮を木のくいに引っ掛けながら一本一本丁寧にむき、天日干し。約150キロを1週間ほどかけて乾燥させ出荷するという。
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