佐田岬半島の歴史や文化を研究している町見郷土館(愛媛県伊方町二見)のサポーター組織「佐田岬みつけ隊」が伊方町内に点在する石垣を調査し、今春、約20カ所を紹介するパンフレットを作成予定だ。メンバーは1カ所ずつ丹念に調べ、データを積み重ねている。「みつけ隊」は町民を中心に約60人が加入。海に囲まれた佐田岬半島は平地部分が狭く「畑や家屋をつくり、海からの風や波と闘うため」(町見郷土館の高嶋賢二学芸員)の石垣が随所に残り、先人の工夫と苦労を伝える貴重な資料として注目、2013年度から調査を始めた。 25日は、メンバー5人が神社や路地など3カ所をメジャーや測量用ポールを使って調査。それぞれ地元で採れたとみられる青や白、赤茶の石が使われていたり組み方が違っていたりして、特徴の異なる石垣を前に「化石がありそう」「職人技やな」などと話しながら興味深そうに観察していた。
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