春の全国火災予防運動(3月1~7日)を前に、愛媛県松山市富久町の高齢者介護福祉施設「幸富久荘」で26日、防火訓練があり、職員や地元の防災士ら約90人が各自の役割を確認しながら取り組んだ。 訓練は、施設3階の洗濯場から出火し、スプリンクラーが作動せず延焼したとの想定で実施した。職員は消防に通報後、すぐに初期消火を開始。駆け付けた生石地区自主防災連合会や女性防火クラブのメンバーが利用者らを安全な場所へ誘導し、消防隊員は建物内に充満する煙で逃げ遅れた6人をはしご車で救助するなどした。 市西消防署の井手清史署長(57)は、自力避難が難しいケースでの援護や夜間の火災対応などは訓練の積み重ねが重要とし「近隣住民の支援も必要で、日ごろから連携を深め災害時の被害軽減に努めてほしい」と訴えた。
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