意思をはっきり伝え、受け取る児童の能力を磨こうと愛媛県内子町石畳の石畳小学校は2013年12月から計3回、劇団「無名塾」の俳優本郷弦さん(42)=東京=を招き、演劇指導を受けた。最終回の21日は全校児童12人が寸劇などで表現のさまざまな要素を学んだ。 演劇指導は文化庁の「次代を担う子供の文化芸術体験事業」の一環。過去2回は声色を操る練習や、メッセージの応答に有効な発語や視線、動作、間合いなどに取り組んだ。 21日は、井上和義校長が「どこに行っても自分を表現でき、誰とでも友達になれるように習ったことの仕上げを」と激励。本郷さんは、児童を2~6人ずつに分け、「家族ドライブ」「葬式」など日常の場面を身ぶり手ぶりだけで即座に表現させる集団練習を繰り返し「自分が何をしているのかをきちんと相手に伝えて」と促した。
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