愛媛ゆかりの著名人が講師を務めるふるさと大学「伊予塾」(実行委員会、愛媛新聞社主催)の第40回講座が14日、砥部町宮内の町文化会館であった。元NHKチーフアナウンサーで京都造形芸術大教授の松平定知さん(68)が「歴史の捉え方」と題し、聴講者約600人に多様な見方ができる歴史の奥深さを語り掛けた。 松山藩松平家の分家を先祖に持つ松平さんは、松山市に本籍がある。NHK時代にテレビ番組「その時歴史が動いた」の司会を務めるなど歴史への造詣が深い。 松平さんは「関ケ原の戦いを実際に見た人は今は存在しないが、さも見たように話せるのは史料があるから。しかし、本当に史料は信用できるのか」と問題提起。「勝者が書いている」「結果から見ている」ことなどを念頭に置いて読み解く必要性を唱えた。
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