愛媛県東温市はこのほど、市内に残る豊かな自然をカラー写真で紹介する「東温の自然」(A5判、109ページ)と、歴史・史跡をまとめた「東温街道紀行」(同、98ページ)のガイドブック2冊を刊行した。2冊とも非売品だが、県内の公立図書館で貸し出しており、市産業創出課は「市外の人に読んでもらい、東温に興味をもってもらいたい」としている。 「東温の自然」は、水彩画家白形毅史さん(51)=同市田窪=が撮った皿ケ嶺や滑川渓谷、里山の風景などの写真で構成。15年ほど前から撮りためていた写真と2011年に撮ったものを使った。本来の美しさを伝えるため、あえて技巧を凝らさず、あるがままの撮影に努めたという。 「東温街道紀行」は市内を東西に走る「金毘羅」「大洲」「林」の三つの旧街道をたどりながら、地域の石造物や祭りを紹介。編さんした市商工会の担当者は「旧重信・川内町史の内容を読みやすくした。街全体が博物館で、歩いてみると発見が多い」と話している。
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