行政や大学の農業技術研究者らを顕彰する第69回農業技術功労者表彰(農林水産省など主催)受賞者がこのほど決まり、かんきつ腐敗防止技術を開発した愛媛県農産園芸課の三好孝典主幹(54)が選ばれた。県内で受賞するのは29年ぶり5人目。 三好主幹は県果樹研究センター(旧果樹試験場)などで、かんきつやキウイの病気予防を研究。2003年ごろから腐敗防止法の開発に取り組み、漢方薬にも使われるカワラヨモギの成分が温州ミカンのカビ発生を抑えることを突き止めた。 またデコポンや清見などの中晩かん用の改良を実施。果実の表面にヨモギの抽出剤を塗り、特殊フィルムで1個ずつ包装して低温貯蔵する長期鮮度保持技術の確立にもつなげた。
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