標高約350メートルにある人口28人の愛媛県鬼北町父野川中の宮成地区。地域住民が一丸となり、コンニャクイモを生産し「手作りこんにゃく玉」として加工販売する6次産業化に取り組んでいる。緑に囲まれた山深い地で、お年寄りたちは生きがいづくりも兼ね、にぎやかな声を響かせている。 宮成地区は全14世帯のほとんどが農業に携わる。平均年齢73歳で高齢化率は約80%。父野川全体より約20ポイント高く、集落の活力低下が悩みだった。 そんな中、町が鳥獣害に遭いにくいコンニャクイモ生産を呼び掛けたところ、農家ら16人が2013年2月にこんにゃく研究会を結成、県補助約100万円を受け地区の集会所前に作業場を手作りした。現在は各メンバーが生産したイモを持ち寄り週に1回加工、町内と宇和島市の道の駅3カ所で1個(約200グラム)150円で販売している。
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