松山城本丸周辺に生い茂る樹木の伐採作業が21日、始まった。山火事での城郭延焼や木々の圧迫による石垣崩壊を防ぐため、愛媛県松山市が文化庁の許可を得て2月末までに、県天然記念物のアラカシやムクノキ、ソメイヨシノなど約30種190本を切り落とす予定。 業者は、下草など周辺植物への影響を最小限に抑えるよう注意しながら、本丸を囲む石垣の外側5メートル以内に生えたり、枝がかかったりしている木々を高所作業車からチェーンソーで切っていった。 松山城は城跡全体が国史跡で、21棟の国重要文化財がある。本丸石垣外側での大規模伐採は初めて。市は「石垣を保存し文化財を継承するため、必要最小限で伐採する」としている。
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