今春、全面開業する日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)。空に向かって伸びるガラス張りの摩天楼が放つ輝きを、縁の下で愛媛の企業が支えている。 建設に携わったのはゴム・プラスチック製造の「タケチ」(愛媛県松山市)。ハルカスは地上60階・地下5階、高さ300メートルの複合商業施設で、外壁全面を1万枚以上のガラスパネルが覆う。タケチの製品はパネルの構成部品に採用されている。 同社によると、パネルはアルミ製の枠にガラスをはめ込む構造で、1枚のサイズは縦4.6メートル、横1.3メートルなど。枠とガラスは別の大手社製で、タケチは枠にガラスを固定するゴム部品と、パネル同士をつなぐゴム部品を担当。タイなど海外の工場で組み立て、パネル単体として完成させて現場に運び込んだ。
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