お遍路さんと子どもたちの交流の場に―。愛媛県西予市宇和町信里の国道56号沿いに、市内の児童生徒が手掛けた書や絵を展示するお遍路さんの休憩所がお目見えした。7日に落成式があり、出席者は若い世代への遍路文化継承に期待を寄せた。 休憩所の設置は、建築家で近畿大教授の歌一洋さん(65)=徳島県出身=が2001年から進める「四国八十八カ所ヘンロ小屋プロジェクト」の一環。89棟を四国に建てることを目標にしており、今回で49棟目、県内では13棟目になる。 子どもの作品展示はプロジェクトを「支援する会」愛媛支部長の村上敬さん(70)が提案した。書は宇和中学校特別支援学級2年鷲見蓮君(14)の作品。ダウン症の鷲見君は小学校時代から創作活動に取り組み、過去2回市内で作品展を開いている。「ありがとう」「だいすき」の書のほか、多田小学校(同市)の児童が描いた絵など計21点を飾った。
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