環太平洋連携協定(TPP)の年内妥結へのヤマ場とみられる7日からのシンガポール閣僚会合を前に、TPP反対を前面に打ち出すJA愛媛中央会などは3日、東京都内のホテルに愛媛県選出自民党国会議員を招いて集会を開き、かんきつの季節関税維持、交渉過程の情報開示徹底などを求めた。 日本政府のTPP交渉参加以降、同様の集会は3回目。JAから約30人、自民議員全6人(代理1人含む)が出席した。 JA愛媛中央会の梶谷昭伸会長が「徹底した情報管理で交渉過程が不透明だ」と問題視し、国民への十分な情報提供、幅広い国民的議論を踏まえて交渉を進めるよう訴えた。 国会議員は愛媛農業の生き残りへ「守るべきものは守るという姿勢をいかに崩さないか(が大切)」「農業はなくなれば復活はあり得ない。失ってならないものを失ってまで前に進む必要はない」などとJAの要請に沿ったスタンスで決意表明した。
↧