農林水産省は29日、2014年産米の都道府県別の生産数量目標を発表した。全国の目標を前年比26万トン減の765万トンと大幅に引き下げたことを受け、全都道府県で前年の水準を割り込んだ。愛媛県の目標数量は7万4490トンで、前年比1690トン減(2.2%減)だった。 減少率が最も大きいのは東京と鳥取の4.9%減。宮城と山口の4.8%減、青森と宮崎の4.7%減と続いた。計13都県が4.0%以上の大幅な減少となった。 減少率が最も小さいのは新潟と三重で、1・8%減だった。 数量目標はそれぞれの都道府県で作られたコメの売れ行きなどを基に決まり、最終的に市町村や農家に配分される。コメの消費量の減少に13年産米の豊作が重なり、14年6月末時点の在庫は1年前より31万トン多い255万トンの見通し。農水省は米価の維持を目的に、14年産米の生産調整(減反)を強化し、全国の数量目標を過去最大の引き下げ幅とした。
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