四国電力の千葉昭社長は29日、高松市の本店で会見し、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働時期について、「原子力規制委員会の審査が続き、年内は極めて厳しい。冬の需要期にずれても年度内にはこぎ着けたい」とあらためて早期再稼働に意欲を見せた。 規制委の審査に必要な資料29項目を11月中に全て提出する予定だったが、提出は14項目にとどまった。千葉社長は「ヒアリングのやりとりに時間を要した。年内に残り全ての資料を提出する」と述べた。審査後には地元の了解手続きが必要で、年内再稼働は事実上困難な状況になっている。 改正電気事業法が成立したことに、「電力小売りの全面自由化は消費者の選択肢が増えて良いこと」と歓迎。ただ、同一料金での離島、山間部への電力供給能力に懸念を示し「弱者切り捨てにならないように考えねばならない」と指摘した。
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