中国四国百貨店協会は20日、8月の百貨店売上高を発表した。愛媛県内2店の合計は前年同期比2.4%減の33億4629万円で、2カ月連続で前年実績を下回った。猛暑の影響で、主力の衣料品の秋物が苦戦した。 同協会は「夏物衣料も品薄で伸びず、売上高の3分の1を占める衣料品が前年同期比4.2%減と悪かった」と分析。一方、輸入時計が好調で、美術・宝飾・貴金属は17.1%増と5カ月連続で増加。消費増税前の住宅購入やリフォームなどに伴い、家具も18.9%伸びた。 各店によると、いよてつ高島屋は23億1257万円(1.9%減)。残暑が厳しく秋物衣料のほか、靴やバッグが不調。食品も前年割れだった。宝石や高級時計、版画イベントは好調だった。 松山三越は10億3371万円(3.5%減)。残暑で夏物を優先するメーカーから秋物の入荷が遅かったことや、改装前の一部店舗閉店でブラウスやニットなどが不振だった。暑さで自宅での調理を避ける動きがあり、総菜が伸びた一方、生鮮食品は前年を割り込んだ。宝飾や高級時計は好調だった。
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