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「共依存」理解深めて 高齢者虐待防止へ講演会

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 互いが過剰に依存し合う「共依存」と、高齢者虐待をテーマにした講演会が20日、愛媛県松山市文京町の愛媛大であった。県内外の介護関係者約160人が、虐待の背後に潜むこともある共依存に理解を深め、関わる際の心得を学んだ。 第10回日本高齢者虐待防止学会愛媛大会(21日、松前町)の一環で開かれた市民フォーラムで、横浜市立大の松下年子教授(56)=精神看護学、同学会副理事長=が講演した。 松下教授は「暴力を振るいたくないのに虐待してしまうのは、医学的には依存症の状態」と説明。共依存の一例として、親の年金を頼りに暮らすアルコール依存症の息子と、子どもをかばう気持ちが強い母親の間で虐待が起きるケースなどを紹介した。 「援助者」が介入する際の注意点に、共依存で誰に支障が生じているかを明らかにする▽完璧な解決を求めず、虐待の連鎖を断ち切るきっかけづくりを目指す▽共依存関係に入り込まない-などを挙げた。

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