愛媛県四国中央市の紙産業について知識を深めてもらおうと20日、三島南中学校(同市寒川町)で「ものづくり体験講座」(県紙パルプ工業会主催)が始まった。1年生83人が研究者や市内企業関係者らによる講習会、工場見学など計9回の講座に参加し、12月に学習内容を発表する。 講座は2011年度から、毎年度市内の中学校1校を選んで行っている。20日は「地域産業を知る」をテーマに開いた。 県総合科学博物館(新居浜市)産業研究科の吉村久美子専門学芸員が、クイズなどを織り交ぜて紙産業の現状や歴史を紹介した。市内の工業関連会社のうち、約80%が紙に関わりのある企業で占められており、紙製品の出荷額は全国の市区町村で1位と説明。「先人が努力してできた産業であることを知ってほしい」と述べた。
↧