東日本大震災直後から被災者を寺に受け入れてきた福島県いわき市の僧侶酒主真希さん(37)らが11日、愛媛県松山市朝美2丁目の真光寺で講演し、県内の青年僧侶や家族ら約25人が災害時に寺院が果たす役割を考えた。 酒主さんは、120人以上の住民が避難してきた経験から「住民が来て初めて寺が避難所と考えられていたことに気付いた」と振り返り、原発事故で地域がばらばらになる中、顔見知りが集まる場を提供することが寺の役割と訴えた。現在の心境を「支援に甘えていいのかと感じる一方、自分たちは忘れられていないと心強くも感じる」と述べた。
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