愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)は12日、7月14日に伊予市下吾川の新川海岸でアカウミガメが産んだ卵のうち、園で人工ふ化を試みていた1匹がふ化したと発表した。9月13日に稚ガメを報道陣に公開する予定。 園によると、産卵から57日目の9日朝、体重17グラム、甲長42.5ミリの稚ガメが誕生した。性別は不明。生まれた時は腹部に卵黄が付いていたが、徐々に吸収された。現在は水に浮いて過ごしている。 7月24日に県と園、県生物多様性センターの職員、伊予農業高校の生徒で産卵場所を掘り起こし確認した130個の卵のうち、正常な87個は埋め戻し、変色するなど状態の良くない13個を園に移していた。園は残る卵の様子を見ながら、生まれた稚ガメを近くNPO法人日本ウミガメ協議会室戸基地(高知県室戸市)へ運ぶ予定。
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