愛媛県宇和島市御殿町の市立伊達博物館で6日、特別展「結の華―佐賀鍋島家と宇和島伊達家の幕末・明治―」が始まった。江戸時代の縁談から親交を深め、明治維新後は侯爵として活躍した両家の華やかな調度品や衣装などが展示されている。10月14日まで。佐賀鍋島家は江戸時代に35万7千石を誇った全国屈指の雄藩。宇和島伊達家との間には、5代村候、7代宗紀、8代宗城の各藩主に護姫、観姫、猶姫が嫁いだ深い縁がある。 館内には、佐賀鍋島家11代直大と妻栄子が着用した仮装舞踏服や、大名家ならではの意匠が施された杯や手箱などの華麗な婚礼調度品、藩御用となった鍋島更紗(さらさ)、鍋島緞通(だんつう)など鍋島ブランドの優れた工芸品が並ぶ。
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