今年の風疹の愛媛県内患者報告数が累計で31人となり、過去最多を更新したことが6日、県感染症情報センターのまとめで分かった。 昨年から全国的に流行しているが、患者報告数は5月下旬をピークに減少。県内では1月から毎月感染報告があり、月別では4月の8例が最も多い。 感染者は男性が計18例で、30~40代の13例が最多。女性は計13例。20、50代が各4例で多かった。推定感染場所は県内17例、県外8例で、不明が6例。赤ちゃんが難聴や心疾患などを起こす先天性風疹症候群を発症する可能性がある妊娠初期女性の感染報告はないという。 特別な治療方法はなく、予防にはワクチン接種が有効。県健康増進課によると、風疹と麻疹の混合ワクチンの県内必要量は確保されているという。妊婦自身はワクチンを接種できないため、県感染症情報センターは「妊娠を希望する人や、その家族は予防接種をしてほしい」と呼び掛けている。
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