薬物で立ち枯れた神木ヒノキの売買契約は無効などとして、惣河内神社（愛媛県東温市滑川）と総代３人が、神木２本の買い取り契約をしたと主張する高知県の男性に木を引き渡す義務がないことを確認する訴訟は６日、男性への代金５５０万円の返還や、神木引き渡しの義務がないことを確認し、松山地裁で和解した。 神社側代理人の弁護士らによると、男性側が反訴して求めていた引き渡しの遅れによる損害賠償請求の放棄のほか、男性が神木売買に関わらない点も和解内容に盛り込まれた。 総代の１人は「和解できてよかった。（神木が枯れてから約１年）やっと肩の荷が下りた」とし、高知県の男性は「材木が売られてなくなり、裁判を続けても意味がないと思った」と話した。 神木は、昨年１２月に伐採され、長さ約２～５メートル、直径約１３～８０センチの丸太１０本は５月下旬に公開入札で落札。長さ１０メートル前後の最大の丸太２本は６月の公開入札が不調に終わり、販売先が決まっていない。
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