自動車整備士を養成する専門学校「日産愛媛自動車大学校」(松山市宮西2丁目、181人)の学生が昨年から、歌手近藤真彦さんの率いる「KONDOレーシング」のチームスタッフとしてレースをサポートしている。人材育成とともに自動車の人気復活に一役買うのが狙いだ。 日本の基幹産業として就職希望が多い自動車産業。半面、リーマン・ショック後の景気低迷による車販売低迷や、若者の自動車離れが逆風となっている。愛媛校でも近年、入学生は定員95人(1級整備士4年制30人、2級2年制65人)を下回っているという。 若者の自動車離れを食い止めたい―。学生によるレースのサポートは、日産自動車とKONDOレーシングの思いが合致し生まれた共同プロジェクトだ。舞台は全国を転戦するスーパー耐久レース。日産の大学校は全国に5校あり、国内5戦を各2校が担当、愛媛校は年1回参加する。 今年は京都校とともに8月31日、9月1日、岡山国際サーキット(岡山県美作市)で開かれた第4戦に参加。愛媛校生38人は、ピットでのタイヤ交換や燃料補給支援のメカニック業務、テント設営や受け付け、食堂での接客を行う運営支援活動、写真撮影などの広報活動を担った。
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