東日本大震災から２年半になる中、仙台市の私立東北高校の２年生７５人が５日、修学旅行の一環で愛媛県松山市湊町７丁目の済美高校を訪れ、同校の２年生約１６０人に震災当時の体験を伝え、歌や料理作りで交流した。 東北高は４日から、広島、大阪両市などを４日間で巡る修学旅行の途中。被災地の高校生を修学旅行に招く愛媛県の事業を知った東北高生が、愛媛の高校生との交流を希望。愛媛県観光物産課が、２００４年の春の選抜高校野球大会準々決勝で東北高と対戦した済美高をあっせんした。 東北高の生徒は、震災前の宮城県や震災体験、復興の様子を模造紙やプリントを使って発表。「地面がまるで波に揺られる船舶のように揺れ、大きな余震が来るたびにおびえた」と当時の記憶を生々しく語り「近くの避難所を再確認しておき（災害発生時には）冷静に考え行動することが一番大切」とアドバイスした。
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