愛媛県鬼北町は5日、町議会が7月に否決した1億2443万円の防災行政無線デジタル化工事請負契約について、工事内容を変更し金額を2億3497万円に引き上げた締結議案を臨時議会に提出、賛成多数で可決された。 工事は町内の防災行政無線(基地局1、中継局2、屋外拡声支局110)をデジタル化し、双方向通信を可能にして災害時に生かす。総事業費は約7億4千万円で、約半分が国庫補助。 町は7月9日、基地局と中継局、屋外拡声支局40局を設置する1期工事の請負契約を臨時議会に提案したが、「低価格過ぎる」「町内企業が参加していない」との理由から全会一致で否決された。 町は2013年度内の工期を踏まえ、設置工事を基地局に限定し、中継局と屋外拡声支局61局の機器製作をする工事内容に変更。町内に営業所がある業者が加わった共同企業体(JV)を入札参加資格とし、8月21日に予定価格約3億円で一般競争入札を執行。参加4JVのうち、日立国際電気四国支社(高松市)・桐島電工(同町奈良)が落札した。
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