愛媛県県教育委員会は2014年度から、新居浜南、北条、川之石の県立3高校の介護福祉士養成課程を取りやめる方針を固めた。07年の法改正で約1.5倍に増えた新課程への対応を見送る。卒業で国家試験の受験資格が得られる県内の高校は、私立の松山城南のみとなる。 新課程は多様なニーズに対応できる人材育成が目的で、09年度に始まり、13年度まで移行期間だった。 内容は従来の34単位(1190時間)から52単位(1820時間)に増加。12年度からは医療的ケアの教育も追加された。 3校は総合学科で、1年時は共通科目を履修、2年時に希望者が養成課程を選ぶ。高校教育課によると、特に施設実習の増量がネックとなり、2年間で新課程を消化するのは物理的に困難と判断した。
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