愛媛県の松山市南消防署の30代消防士長が5~6月に訓練の指導で消防隊員2人を拳で殴り、うち1人に鼻の骨を折るけがをさせ、市民の信用を損なう行為などとして市消防局から厳重注意の内部処分を受けていたことが14日、愛媛新聞社の情報公開請求で分かった。 処分は7月25日付。市消防局によると、5月中旬、はしごを上る訓練をしていた際、態度に問題があるとして消防士長が後輩隊員を殴った。6月9日にも同様の訓練中、同じ理由で別の後輩隊員を殴り、けがをさせた。 既に当事者間で和解し、同じ隊で救助活動や訓練をしており、けがをした隊員は消防士長の処分軽減を求めていたという。 市消防局は「拳で殴るという指導は行き過ぎで、あってはならない。消防職員をしっかり指導していきたい」としている。
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