10日午後、愛媛県松山市道後湯月町の宝厳寺の本堂などが全焼し、安置されていた重要文化財(重文)「木造一遍上人立像」が焼失したとみられる火災を受けて、野志克仁市長は12日、市役所で会見し、13日から市内の有形文化財について緊急防火点検を行うと発表した。 点検は11日に指示した。市消防局と市教育委員会が、市内にある国宝や重文の建造物をはじめ、国から有形文化財の指定を受けている彫刻や工芸品などを保管する建物計30件を対象に、火災予防に関する現地確認をする。 県と市が指定する市内の有形文化財123件の所有者にも、市教委と消防局が、文書で火災予防を早急に注意喚起するとした。
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