10日、愛媛県史跡内にある松山市道後湯月町の宝厳寺(ほうごんじ)=長岡隆祥住職(80)=の本堂などが全焼した火災で、火元となった本堂に安置されていた国重要文化財(重文)「木造一遍上人立像」について、県と市の両教育委員会が11日、現地調査。立像は確認できず焼失したとみている。 県教委によると、今後、文化庁が現地調査し、文化審議会で重文指定解除を審議する見込み。これまで県内の重文が火災により被害を受けたことはない。 本堂跡には、焼けこげた柱やがれきが散乱。焼け落ちた天井の土や瓦が立像のあった場所にも積み重なり、調査は難航した。 11日、松山東署と市消防局が合同で実況見分し、両教委職員らが立ち会った。
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