瀬戸内地域が一体となって観光客誘致を図ろうと、広島市の松井一実市長と、愛媛県松山市の野志克仁市長、東温市の高須賀功市長の３氏が１０日、広島市南区のホテルで会談した。各市の観光施策について情報交換し、愛媛、広島の両県が来春から開催する「瀬戸内しまのわ２０１４」などのイベントに向けた連携強化を確認した。 野志市長は、２０１４年が瀬戸内海国立公園指定８０周年に当たり、「しまのわ」スタートや道後温泉本館建設１２０周年も迎えると説明。「船旅をからめ周遊してもらうことが、魅力の増大や地域活性化につながる」との考えを述べた。 松井市長も「複数の場所を楽しみたい」という観光客側に立った発想に転換する必要性を説き、「資源掘り起こしを、近隣市町が一緒に進めるべきだ」と呼び掛けた。 高須賀市長は、０９年の瀬戸内しまなみ海道１０周年の際に東温市の坊っちゃん劇場や広島市で、ミュージカル「鶴姫伝説」を公演した際の反響を振り返り「坊っちゃん劇場も連携に入れてもらい、活性化のてこにしたい」などと話した。
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