愛媛県の燧灘(ひうちなだ)に浮かぶ上島町の高井神島で9日、子どもたちが島民と交流しながらアート体験を楽しむ「かわうそキャンプ」が1泊2日の日程で始まった。島内に設置されたイノシシの防護柵をかわいく飾り付けるなど、過疎高齢化が進む島に活気をもたらしている。 高井神島は周囲約5・3キロ。人口は25世帯34人(7月末現在)で65歳以上の高齢化率は7割に達する。キャンプは自然豊かな島の生活に関心を持ってもらおうと、上島町の島おこし協力隊の藤巻光加さん(30)が昨年に続いて企画。町内の小中学生31人が参加している。 弓削島などから船で到着した子どもたちは早速、畑を荒らすイノシシの防護柵の飾り作りに着手。東京で活動する若手芸術家らの指導を受け、海岸で拾った貝殻やガラス片を星などの形に切ったベニヤ板に張り付けた。10日に飾り付け、殺風景な柵を楽しいアート作品に一変させる。
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