沈む夕日とともに半世紀の歴史に幕―。愛媛県の今治港と今治市大島の下田水港を高速船で結ぶ協和汽船(今治市、村上栄一社長)が、31日を最後に1年間の運航休止に入った。再開の見通しはなく、地域住民の足として親しまれてきた航路が実質的な廃止となった。 下田水港では午後7時15分ごろ、到着便の家族を迎えに来たり、船を撮影したりする島民の姿が見られた。 折り返しの最終便が午後7時35分、今治港に到着。乗客はおらず、船員2人が役目を終えた船を港に係留した。 休止後は代替交通手段となる路線バスが増便される。
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