四国電力の千葉昭社長は31日、高松市の本店で会見し、経済産業省に申請している家庭向け電気料金の値上げ時期について「8月上旬に認可されれば、9月1日から実施したい」と述べた。伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働遅れによる再値上げの可能性は「年度内に再稼働の見通しが立てば再値上げするつもりはない」と否定した。 四電は2月に平均10.94%の値上げを申請。7月1日からの実施を目指していたが、経産省の専門委員会の審査が長引き、9月1日実施が有力となっている。専門委が示した査定方針案で人件費や燃料調達費の一層の削減、競争入札率引き上げなどを求められたことに「非常に厳しいが、『天の声』と受け止めて対応したい。値上げ幅の圧縮分はさらなる効率化で吸収したい」と話した。
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