東京電力福島第1原発事故に直面する福島県双葉郡の消防本部に応援派遣された、愛媛県松山市西消防署の森田武特殊消火隊長(43)の講演会が31日、八幡浜市松柏の八幡浜地区消防本部であった。森田隊長は被ばくの不安などを抱えながら長期対応を強いられる原発事故の深刻さを報告した。 講演は四国電力伊方原発(伊方町)が管内にあることから職員の資質向上などを目的に八幡浜消防が開き、同消防のほか大洲や西予など南予一円の消防職員約90人が参加した。 今年5月に現地で業務に当たった森田隊長は、事故発生後から過酷な環境下で活動を続ける一方、家庭生活と任務のはざまで苦悩する地元の消防職員の様子などを報告した。
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