愛媛県西条市出身の彫刻家伊藤五百亀(いおき)氏(1918~92年)の作品や道具を集めた五百亀記念館が同市明屋敷に完成し31日、開館記念式典が開かれた。 伊藤氏は多摩帝国美術学校(現多摩美術大)で彫刻を学び、日展では連続で特選になったほか、文部大臣賞も受賞。日展理事なども務め彫刻界の振興に力を尽くした。愛媛にも数多くの作品を残した。 記念館(木造2階建て、延べ床面積約663平方メートル)は市が2012年8月から総事業費約2億7000万円をかけて旧西条図書館跡地に建設。1階に伊藤氏の「うたかたの譜」や「崖」などの代表作約10点とカメラや道具類を展示し、2階には市民の作品を展示するギャラリーや会議室などを設けた。
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