愛媛県自然保護課は2日、伊予市下吾川の新川海岸で、アカウミガメが7月14日に産卵したと発表した。柵と網で産卵場所を保護し、県生物多様性センターなどが慎重に観察している。同課によると、伊予灘でのウミガメの産卵は、1999年6月の重信川河口・塩屋海岸(松前町)以来、14年ぶり。通常、卵がふ化するまで50~70日間で、静かに見守るよう呼び掛けている。 同課によると、7月14日早朝、ウミガメ上陸の情報が寄せられ、同15日に産卵した跡を確認した。同24日に関係機関と伊予農業高校で産卵場所を掘り起こすと、130個の卵が見つかった。うち正常な87個を埋め戻した。13個は人工ふ化のため県立とべ動物園に移した。
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