団塊世代を中心に65歳以上の愛媛県内求職者が急増している。経済的事情などで就労意欲は高いが、年齢がネックとなり就職は狭き門。パソコンや介護などの専門知識を習得し、厳しい就職戦線に臨む人が増えてきた。 愛媛労働局によると、2012年度の65歳以上の県内求職者は3709人(前年度比23%増)。過去5年間で見ると、45~54歳の求職者がリーマン・ショック後の09年をピークに減少する中、65歳以上は1.6倍に増えている。 国が12年秋、全国の団塊世代約3500人を対象に行った調査では、就労希望年齢は25.1%が「働けるうちはいつまでも」、21.3%が「70歳まで」と回答。働く理由(複数回答)は「生活費を得る」が最多の55.4%で、「健康維持」32.3%、「生きがいがほしい」22.5%が続いた。
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