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松山のため池で「絶滅」分類の水草発見

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 「レッドデータブックまつやま2012」(松山市RDB)で「絶滅」に分類されている浮葉植物「コバノヒルムシロ」がこのほど、愛媛県松山市平井町のため池で確認された。見つけたのは同市大可賀2丁目、専門学校2年福岡豪さん(19)。松井宏光松山東雲短大名誉教授(60)=植物社会学=は「ため池が希少種の隠れ家になっていることの証明になる」と話し、より詳細な生態調査が必要としている。 県RDBによると、コバノヒルムシロはため池などに生育。現存する四国内の生育地はわずかで、県内では松山、伊予両市に生育記録がある。県RDB(2003年)は、ごく近い将来に野生で絶滅する危険性が極めて高い「絶滅危惧1A類」に指定している。 発見した福岡さんは水草の自生地巡りが趣味で、水生昆虫を研究する知人から6月末、写真付きメールを受け取った。外見が似たコバノヒルムシロではないかと考え、翌日現地へ。「言葉にならなかった」と発見の感動を振り返り、「水草が消えていくのは悲しい。自生地の保全活動にも関わってみたい」と意気込んでいる。

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