古くなり使われなくなった人形を供養しようと10日、愛媛県松山市久万ノ台の成願寺で人形感謝祭があった。県内から約3万体が寄せられ、持ち主ら約70人が慣れ親しんだ人形に手を合わせた。 日本人形協会愛媛支部が毎年6月10日を「人形感謝の日」として感謝祭を催し、31回目。 谷川龍玄住職らが供養のお経を唱え、人形の魂を抜く儀式をした。参加者を代表し、同市の長谷部繭子さん(27)が「思い出がいっぱい詰まったお人形さんたち、ありがとうございました」とお礼の言葉を述べた。 真言宗豊山派の僧侶による和太鼓の演奏が響く中、参加者は燃え盛る護摩壇の中に次々と縫いぐるみやひな人形を投げ入れた。
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