愛媛県は10日、野生鳥獣による農作物被害金額が2012年度は4億1452万円で、前年度より17%増加したことを明らかにした。南予を中心にヒヨドリによる果樹被害が増加したほか、松山市や伊予市などでイノシシ被害が増えたのが主な要因。 10日に県議会議事堂で開いた県鳥獣害防止対策推進会議で報告した。 地域別では、南予が2億3370万円(前年度比10%増)と全体の6割弱を占めた。中予が1億1195万円(44%増)、東予が6887万円(9%増)で全地域で増加した。 鳥獣類別ではイノシシが全体の約7割を占める2億6742万円(11%増)。次いでカラス4596万円(22%増)、ヒヨドリ4001万円(219%増)、ハクビシン1522万円(4%増)。 作物別では果樹2億8538万円(17%増)、稲・麦6395万円(23%増)など。果樹被害は南予のほか、松山市や今治市の島しょ部で多かった。
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