16日の愛媛県知事、松山市長両選挙を受け、西条市の青野勝市長は17日、記者団の取材に応じ、両選挙の争点になった県営黒瀬ダム(西条市)の水を利用した松山分水構想に関し「(松山市の)分水の要請に残念ながらお応えすることができない」と反対を明言した。 青野市長は就任後に実施している市政懇談会などを通し、「市民の思いは分水できる状況にはなく、早く議論を終わらせてもらいたいということだ」と語った。 西条の水事情については、昨年1月に識者らでつくる研究委員会から加茂川に一定の水量がないと地下水の維持ができないとの答申を念頭に、海岸部の地下水が塩水化し市街地の自噴水「うちぬき」の勢いも弱まっていると説明。「これらの不安を伴いながら、一方で分水を受けるということはできない」と述べた。
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