愛媛県開発の高級中晩かん「紅まどんな」の選果が11月下旬に始まるのを前に、JA全農えひめ(松山市)が11日、出荷基準を確認する選果目合わせ会を伊予市上野のJAえひめ中央・南伊予支所で開き、県内JAの生産担当者ら約40人が高品質出荷へ意識を高めた。 紅まどんなは、県が2005年に品種登録した「愛媛果試第28号」の愛称。07年にJA全農えひめの上部団体・全国農業協同組合連合会(東京)が商標登録し、糖度や酸などの基準を満たした果実に名称使用を認めている。 近年、生産量の増加とともにお歳暮など贈答品としての人気が上昇する一方、品質のばらつきが課題となり、12年から目合わせ会を実施している。 会では、全農の担当者が色づきや傷などの基準を説明。東京の市場関係者が「贈答品は買う人と食べる人が違うため、消費者の反応をつかみづらい。気付いたら一気に評判が落ちていたということもあり得る」と厳選出荷を求めた。
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