伊予銀行(愛媛県松山市)は7日、9月に亡くなった元常務の男性(59)が銀行印を無断で使って預かり証を偽造し、取引先から3000万円を受け取っていたと発表した。詐欺、あるいは業務上横領に該当する疑いがあるとして、調査を進めている。 伊予銀によると、元常務は1999年4月、顧客の1人から3000万円を預かったが、口座などは開設していなかった。 また、2007年3月と08年7月には別の取引先から計1億円を借り入れた。9月2日に1億円を貸した取引先からの連絡で発覚。同行が本人から事情を聴くなど調査していた中、同12日に死亡が確認された。 大塚岩男頭取は「不祥事を発生させ、心からおわびする。厳粛に受け止め、深く反省するとともに内部管理体制の強化に全力を尽くす」と陳謝した。
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