任期満了に伴う愛媛県の松山市長選挙が9日、告示される。再選を目指す現職野志克仁氏(47)=無所属、安城寺町=と元経済産業省九州経済産業局長の新人滝本徹氏(53)=同、共産党中予地区委員長の新人田中克彦氏(47)=共産、太山寺町=の争いとなる見通しで、各陣営とも投票の16日をにらみ、集会や街頭活動などで政策の浸透や支持固めを急ぐ。 野志氏は中村時広知事の支援を受ける。10月に始めた地区集会を7日までに37カ所で開いた。告示前日にも2カ所で催す予定。タウンミーティングで地域に足を運び、市民の要望に耳を傾けてきたことなど1期目の政治姿勢を強調、まちづくりなどの実績を訴える。 滝本氏は塩崎恭久厚生労働相が後押しする。約40カ所の校区集会を終えた10月中旬から、より小規模な単位の集会に移行。市町民所得の比較資料などを示して松山の経済状況を説明し、経済産業振興と雇用創出などの政策を訴える。事業所なども積極的に回る。 田中氏は約1カ月前に出馬表明し、票の上積みに懸命。消費税率引き上げや四国電力伊方原発再稼働への反対といった政策を支持者との「集い」でアピールするなど、草の根活動で支持拡大を図る。9日の市田忠義共産党副委員長来県で弾みをつける考えだ。 投票は市内111カ所で16日午前7時~午後8時に実施(島しょ部や山間部の24カ所は投票終了2~4時間繰り上げ)。午後9時40分から築山町の市青少年センターで即日開票する。 10月29日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は42万1586人(男19万4419人、女22万7167人)。◇ 愛媛新聞社は11月16日投開票の愛媛県知事選・松山市長選の当確速報や開票結果を有料携帯サイト「愛媛新聞モバイル」で速報します。
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