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宇和島・吉田の八幡神社 おねり350年で熱気

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 江戸時代から続くおねり行列などで知られる愛媛県宇和島市吉田地区の八幡神社秋祭りが今年、350年の節目に当たる。昨年は戦後初めて練車全7台での巡行が実現した地域の宝。さらに盛り上げようと住民の士気が高まっており、3日に本番を迎える。吉田地域特有の、みこしを先導し厄払いや清め役の宝多(ほた)2体が10月末に新たに完成、今年の目玉になりそうだ。 秋祭りは、吉田藩初代藩主伊達宗純の命で1664年に始まったとされる。明け方の卯之刻相撲(市無形民俗文化財)奉納に始まり夕暮れ時の餅まきで閉幕。中でも豪華に装飾されたおねり行列(同)は、中四国でも珍しく藩政時代の形式をほぼ伝承している。 長く衰退が続いていたが、おねり保存会(薬師寺浩幸会長)が昨年、県と市の補助金を活用して、破損し廃棄されていた練車1台を新調。久々ににぎわいが生まれ、文化的価値や観光資源としての魅力にあらためて注目が集まった。

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