愛媛県宇和島市三間町務田の畦地梅太郎記念美術館・井関邦三郎記念館で20日、開館10周年記念特別展が始まり、来場者が郷土の偉人の功績を振り返っている。 版画家畦地梅太郎氏の孫でギャラリー「あとりえ・う」(東京都町田市)を運営する畦地堅司さん(38)が講演。故郷や生命に対する梅太郎氏の深い思いを強調し「作品は年を追うごとにユーモラスで分かりやすく変化している。難しく考えず気軽に受け止めてほしい」と語り掛けた。 会場には1920~80年代の63点が並び、初期の写実的な風景画や代表作の山男シリーズなど作風の変遷が楽しめる。山を描く原点ともいえる40年ごろの木版画「浅間山」も初公開された。 井関邦三郎記念館では古い農機具などの常設展に加え、21日までトラクターなど最新3機種を紹介。新旧の機械を見比べられる。 10月28日まで、無休。入場料は大人300円、高・大学生200円(7月21日は無料)。
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