成城石井での愛媛県フェアは東京や神奈川県、名古屋市の18店舗で13日まで実施し、媛っこ地鶏やみかんダイなどを扱う。甘とろ豚はこれまで首都圏でフェアなど期間限定での販売実績はあるが、常時販売している小売店はない。 甘とろ豚は県畜産研究センター(西予市)が開発し、2010年4月に出荷を始めた。県産裸麦を与え、肉の軟らかさや口溶けの良い脂身が特長で、価格は一般的な豚肉の1・5倍程度。県は百貨店や高級スーパーへの売り込みに力を入れており、関西では12年7月から阪急百貨店で販売している。 現在は県内の養豚農家5戸が生産。うち西条市の1戸は昨年参入し、今年8月末に出荷が始まったことから、出荷頭数はこれまでより3割多い週130頭に増加した。本年度は5800頭を見込む年間出荷頭数を、将来的には4万頭に増やす目標もあり、大消費地への販路拡大や知名度向上が不可欠となっている。
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