松山聾学校(愛媛県松山市馬木町)の生徒らによる絵画や立体作品の展覧会「目で見て、触れて感じる 聴覚障害児のミングルアート」が3日、松山市文京町の愛媛大ミュージアムで始まった。個性あふれる生き生きとした表現に触れることができる。11月2日まで。 愛媛大教育学部と同校の教育研究交流50年を記念し企画。同校美術部は、障害の垣根を越えて人々の中にまざり合うという思いを込めた「ミングルアート」を掲げて積極的に活動しており、その取り組みを知ってもらおうと卒業生7人、在校生10人の作品約50点を出品した。 今年の高校生国際美術展で1席を受賞した段ボールの立体作品や、細かな点描と写実的な描写で独自の世界観を見せる絵画、日本画風ながら、背景にコラージュを組み合わせた発想豊かな作品などが並ぶ。カラフルな点描で1輪の花を表現した高等部3年正岡那依さん(17)は「世界に一つだけの花のイメージ。きれいだなと感じてもらえるとうれしい」と笑顔。モチーフや色使いもさまざまで、一人一人の独創性が表れている。
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