中予地区の四つの社会福祉協議会はこのほど、小学校高学年を対象とした防災意識調査を実施。行事参加など地域との接点が多いほど意識が高い傾向があると分かった。取りまとめた聖カタリナ大人間健康福祉学部の徳田剛講師(地域社会学)は「子どもの防災意識や家庭での備えと、地域との関わり方は深い関連がある」と分析。地元の祭りやイベントなどと連携して子どもに働きかけることで、保護者を含む地域全体の意識向上につながると提言する。 愛媛県松山市と東温市、松前町、砥部町の社協が地元の各1校に依頼し、2012年12月に5年生(砥部町は6年生含む)464人に聞いた。地域行事参加の有無や近所付き合いの程度と、避難場所を知っているかなど災害に関する知識や家庭備蓄の関係を調べた。 近所の人との会話やあいさつに関して回答者を(1)毎日ある(2)時々ある(3)ほとんどない―の3グループに分けた場合、「家族で災害について話したことがある」と答えた児童の割合はそれぞれ(1)65%(2)56%(3)38%。「避難場所を知っている」も(1)79%(2)64%(3)52%と、近所付き合いが多いほど防災意識が高かった。
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